登山の入口となる町は別にあるけれど、
遺跡付きで生のオリンポス山が拝める嬉しさよ♪
古代マケドニアの都市ディオンに行ってきました。
周辺のピエリア平野は、女神ムーサイたちの生地。
同じように「芸術」にゆかりのある
詩人オルフェウスに関する伝説をも残る場所。
そんな歴史を持つところから、B.C.5C以降は
神域としての地位を確立していったそうです。
更にマケドニアの最高神ゼウス・オリュンピオスと
ムーサイを讃える祭典「オリュンピア祭」も行われていました。
アレクサンドロス大王の東方遠征出陣式も、
ここで挙行されたとのこと。
それだけ重要な都市であるおかげで、
ここの遺跡(考古学公園内)は実にすんばらしく、
緑溢れる清涼な環境の中、多くの遺構を見て回れます。(要体力!)
まずは公園内の南半分に点在する神域のひとつ。
ヘレニズム時代以降にエジプトの神々信仰が高まって、
イシス女神の神域になったそうです。
イシスの神域
ここからは、北部を占める城壁内の都市遺構をば。
一番良く残ってる部分かな?
城壁〜南部分
城壁に残された6つの門のひとつ南門を入ってすぐ左手。
大公衆浴場があるんだけど、一番最初に目にするのが
手前にある公衆トイレ。
排水設備もしっかり整っております。
公衆トイレ
他にもプールなどの施設遺構も見つかっていて、
かなり大きな施設群だったらしい。
床モザイクには海神ネレウスの50人の娘たち
(ネレイス)が描かれてるんだって。
大公衆浴場のモザイク跡
こちらは、更に北側に位置するアゴラの辺り。
まだまだ発掘中。
ヘレニズム時代のアゴラ辺り
その向かい側にあったのがここ。
で、“ポリゴナル”って何? ←調べる気まったく無し…
ポリゴナルハウス辺り
アゴラの西にある家屋群。
この中のある邸宅から床モザイクが見つかっている。
2〜3世紀の家屋群
ディオンの主教座教会と考えられている、バシリカの跡。
大バシリカ
そして、城壁内北東の端に突如現れたアテナハウス。
解説書では言及されてないっす。
アテナハウス
そのアテナハウスの南側に、かなりの面積を占めているのがここ。
ディオニソス神の勝利の場面を描いた床モザイクが見つかったことから
「ディオニソスの館」と名付けられている大邸宅跡。
ディオニソスの館
わざわざ屋根までかけてあるから、大事なモンなんだろうなぁ。
これが噂のディオニソスモザイクか?
ディオニソスの館モザイク
遺跡内を夢中で歩き回っていても、
やっぱり目に入ってくるのは霊峰オリンポス山。
お茶目揃いのオリンポス十二神より
もっと手厳しい神さまたちが住んでいそうな雰囲気です。
あんましズケズケ書くと、ゼウスとーちゃん関係の遺跡では
雨(時々雷雨)に遭遇しそうな気がする…。(苦笑)
これで2回目だもんなぁ〜(前回ドドナ)